RisingTech IMX224天体撮影用カメラ

安い天体撮影用カメラを買った。予定していた用途としては、オートガイド用途と惑星の撮影。これらに対し広く利用されている?カメラとしてはZWOのASI224MC等やToupTekのGCMOSなどがある。

天体撮影用カメラとしてはセンサが重要で、ASI224MCで利用されているIMX224やGCMOSで利用されているAR130はどちらもお手頃な価格帯といえる(と思う)。

 

そんななかで今回購入したのはRisingTechという中国系会社の天体撮影用カメラ。

Colorful imx224 USB astronomical telescope camera with Sony sensor for Lunar, Planetary, deep-sky and ST4 auto guiding

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外観はToupTekの物に酷似しているが、センサが異なりIMX224が利用されている。同センサ搭載のASI224MCが299USDのところ、こちらは165USDとお安い。海外での評判としてはそこそこ良さそうで、問題なく使えそうだったので早速ポチった。

 

なお、後から気づいた事だがTelesop-ServiceのOAG11でのガイド利用を考えた場合今回のガイドカメラではCマウント-T2変換をかませる必要がある。その結果、光路長がEFマウントのフランジバック以上に長くなってしまうため、ピントが出なくなってしまった。オプションパーツのCSマウントリングを購入すれば問題なくピントが出るようになったので、同じような用途で利用を検討される場合はCSマウントリングを希望する必要がある。

使用感

ハウジングがアイピース径になっているため、通常利用としては差し込むだけでよく非常に楽。もちろんCマウント-T2変換があれば固定もできる。

 

ドライバは添付のCD内にあるDirectShowドライバを利用。ASCOMのドライバも利用可能だがDirectShowの方が設定可能項目は多い。不思議なことに、ドライバをインストールするとToupCamAstroという名前でカメラ名が表示される。やはりRisingTechはハウジングだけでなくToupTekとただならぬ関係があるに違いない、、、

しかし、ToupCamのSDKは利用できないようで、PoleNavigatorでカメラにToupCamを選択してみると、カメラが見つからないというエラーが出る。しかし、SDKを見てみたところヘッダファイル等はバージョン宣言が違うモノのほぼ同じに見える。

そこでこれはもしやと思い添付CD内のSDK\toupcamsdk.20170320.zip内、win\x86\toupcam.dllをPoleNavigatorフォルダ内のdllと置き換えてやると、なんとPoleNavigatorで認識できるようになった。万歳。

 

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とりあえず撮って出しのM57リング星雲。C9.25+Advanced-VXでSharpCap3.0を利用し露出2秒×19フレーム。星が流れているのはご愛嬌。ホットピクセルもいくつか気になるが露出1秒弱でもちゃんと星が見えているので当初のオートガイド用途には問題なさそう。

 

他にも土星を撮りたかったがタイミングを逃してしまい断念。後日。